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タイの動物と言えば、象が有名だけれど、象って実に多才なのだと感心させられてしまいます。
犬や猫の鳴き声を集めたミュージックCDは有名ですが(ずっと“ワンワンワ~ン♪”や“ニャンニャンニャン♪”の連続だから、あれって結構聞くのが疲れる…)、タイには、象のジャズバンドがいるんです。
インターネットなどを通じ、世界各地で徐々に知名度が上がっているこのバンド「The Thai Elephant Orchestra」は、これまでにアルバム2枚を発表しています。セカンドアルバム「Improvised Jass」(即興演奏のジャズ)は、“ジャンボヒット”を狙ってアメリカでリリースされました。
セカンドアルバムのレコーディングに参加したのは、オリジナルメンバー5頭に加え、新たに参加した7頭の象君たち、総勢12頭!
バンドマネージャー兼タイ象保護センター職員のリチャード・レア氏は、「今回は巨大な木琴、ゴング、ハーモニカを追加した迫力演奏だよ。特に、チャパティ(♂)のベースとプラシダ(♀)のドラムがすばらしい出来栄えで、繊細なタッチで演奏しているんだ」と自信たっぷり。
アルバムはの売り上げによる収益の一部は、象の保護計画資金として使われるというからご立派!
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「The Thai Elephant Orchestra」の面々は、鼻を自在に使って演奏に励んでいるようです。象と言えば、長~い鼻を器用に使って水浴びや木の運搬などをこなしますね。
象の鼻がなぜに長いのかと言えば、本来の目的は水を飲むため。厳しい野生の世界に生きる草食動物は、立った姿勢のままで川や湖の水を飲むことが必要なんですね。
ところが、象はあの巨体ゆえ、しゃがんで地面に口をつけるのは至難の技。そこで長い鼻を使い、立ったまま水を飲むワケです。鼻を使ってポンプのように川の水を汲み上げ、その鼻を丸めて口もとへ持っていき、鼻先から出した水をゴクリと飲む姿は豪快そのもの。
地上最大の動物である象クン、水分&食事の摂取量もハンパじゃないっ! 野生のアフリカゾウの場合、1日100ℓの水と200kgの草を食べるというからスゴイ。
象は鼻を使って、水や草だけでなく、木から枝を切り取り、さらに枝から木の葉をむしって食べます。
鼻の先端にある突起は、マメ粒1つでもつまめるほど、的確にモノをつかめるんです。
あの長~い鼻は、鼻と上唇がくっついて一体化し、伸びたものとか。鼻に骨はなく、4万(!)もの筋肉と腱で構成されるため、自在に動かすことが出来るんですね。
もっとも、あの鼻、生まれた時からうまく使えるワケではなく、練習の賜物のようです。子象は、鼻の使い方がイマイチ不得手のようで、走る時に踏んづけて転ぶこともあるとか。
そんなキュートな姿、見てみたいっ!
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子「おっかあ!ボクも
バンドマンになりたいっ!」
母「まだ早いよっ!
大きくなってからっ!」
ただいま、おハナの使い方練習中
おみゃあも大変だにゃあ。
そのハナ、踏んづけるにゃよ~。 |