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★ヘミングウェイと6本指の猫
海外では、米国人作家ヘミングウェイの猫好きが有名ですね。没後40年以上経過した現在も、彼が飼っていた猫の直系子孫が健在というから驚きです。
フロリダ州の最南端キーウエストにあるヘミングウェイ博物館には、今も60匹近い猫たちがいて、全員にちゃんと名前があり、栄養を考慮した高級エサが与えられています。
ヘミングウェイ博物館にいる猫たちの約半数は、6本指です。6本指の猫は、船内のネズミ捕獲目的で航海に連れていかれているうちに、近親交配が進み、出現したと言われています。
ヘミングウェイは迷信深かったようで、6本指の猫は幸運を呼ぶと信じ、知己の船長から6本指の猫2匹を譲り受けたそうです。
愛猫家だったヘミングウェイは、自宅庭に猫のための水飲み場まで作っており、今も水飲み場は健在。猫って、人を虜にするマジックパワーがあるように思います。ヘミングウェイも、その魔力の虜だったのかもしれませんね。
ともあれ、ヘミングウェイ博物館の猫たちは、人間のワタクシより贅沢な生活をしていること、間違いありません。ウラヤマシ。今も世界中から、養子縁組の申し込みが殺到しているそうです。
6本指の猫に興味のある方には、写真集『ヘミングウェイが愛した6本指の猫たち』(斉藤道子著、外崎久雄写真、インターワーク出版)がお勧めです。
★”失われた世代”とヘミングウェイ
ヘミングウェイと言えば、1952年に発表された『老人と海』が有名ですが、個人的には1926年に出版された『日はまた昇る』(原題:The Sun
Also Rises)が大好きです。
高校の英語文法で仮定法過去が登場した時、「ヘミングウェイの『日はまた昇る』のラストシーンは、仮定法過去を非常にうまく使った名文だ」と教わったのを鮮明に覚えてます。劣等生ながらも、仮定法過去形を理解したい一心で、『日はまた昇る』の原書を購入しました。
舞台は、2つの世界大戦間のパリ。禁酒法時代のアメリカからパリへと渡った主人公は、戦傷による性行為不能者。純朴な友人、奔放な女友達との三角関係を軸に、虚無感に抗いながらも、自堕落的な生活を送る男女を描く名編です。
登場人物には実在のモデルがあると言われていますが、実在の世界を通して、さらに深淵な人間性を描いたところが、この小説の名作たる所以でしょう。
『日はまた昇る』は、第一次世界大戦時に青年期であった「失われた世代」の姿を乾いた文体で描ききったと大きな評判を呼びましたが、ヘミングウェイ自身、イタリア戦線に参戦して負傷した経験を持つ、「失われた世代」の一員です。
多感な青年期に死と向かい合う大戦を経験し、戦後は酒に溺れ、刹那的な恋愛に憂き身を費やした青年たちのストーリーは、正直言って、高校時代にはチンプンカンプン……。ストーリー云々以前に、英語で悪戦苦闘しちゃったし……。
享楽的生活の中にうごめくやるせなさや、突発的な感情の機微など、十代の頃には理解出来なかったけれど、大人になって読んでみると、乾いた文体に潜む微妙な心理描写が実に見事だと、唸らされてしまいます。
これが、作者若干27歳の時に発表されたとは、全く脱帽モノです。
やっぱり天才は違うなあ……と感心させられますが、それにしても惜しいですね、62歳で自殺とは。
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ボクがウワサの6本指猫。
幸せを呼ぶんだにゃ〜ん
↓右前肢の拡大写真にゃん。
6本指なの、わかる?


これがヘミングウェイ博物館!

皆様のお越しをお待ちして
おりますにゃあ

見られるの、慣れてんの。
ココは寝心地最高にゃあ
Photos by (C)Yasuhisa S
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